二十歳の私への手紙

やりくりエッセイ番外編...H14.1.15作成

こんにちは、二十歳の私。あれからもう十年以上の歳月が経っているのですね。あの頃のあなたは毎日大学へは行っていたけれど、頭の中は当時付き合っていた彼氏のことやファッションや友人との遊びで一杯でしたね。覚えたての化粧が楽しくて毎日1時間くらい鏡とにらめっこしていたような気がします。今思うと学生にはかなり身分不相応なくらい化粧品にお金をかけていたように思います。バイト代は生活費ではなく化粧と衣装代に変わっていましたものね。あなたが今の私を見ると“手を抜きすぎる”と言いそうですが、自分に好きなだけ時間をかけることは今の私には難しそうです。あの頃のあなたは福祉系の大学に通っていたから将来は福祉の仕事に…とは思っていたけれど本当はそんなに興味もなかったのですよね。バイトも短期集中のものばかり選んでやっていたから正直仕事についても長続きしそうに無いなんて内心思っていましたっけ。当時、自分の将来像は24〜5歳で結婚・退職、30前には子供が二人くらいいてと思ってましたね。でもあなたの勘はかなり外れていましたよ。大学を卒業してからも何人か彼氏と呼べるような人はいたけれど結婚までは結びつかなかったし、長続きしそうもないと思った仕事はもう10年以上続いています。そうそう学生の頃のあなたは彼氏の言動に一喜一憂して落ち込むと日記に愚痴ともつかない詩を書いたりしていましたよね。あの日記帳は就職が決まって引っ越してからも時々開いては自分の想いを綴っていました。でも月日がたつにつれ、開く回数も少なくなりもう7〜8年ほど前に引越しを機会に捨ててしまいました。大事にしていたものでも必要なくなることってあるんですね。最近ふと思い出したことがあるのですが、あなたは確か“年を重ねて日々の生活に追われるようになってもマニキュアくらい塗っていられる余裕を忘れないでいたい”って思っていましたよね。あれから月日が流れあなたの予想通り毎日の生活に追われてはいますが、今も透明のマニキュアが私の指先には塗られています。少しは安心したでしょうか(笑)あと、子供はまだいませんが昨年縁があって結婚もしました。あの頃のあなたのように恋愛一直線というエネルギーはもうありませんが、落ち着いて生活を楽しむ関係の方が今の私には向いているようです。気持ちはあなたとさほど変わっていないように思いますが生活環境や仕事を続けていく中で大人になっていったのだと思います。あの頃のあなたは私の知っている中で一番キラキラしていたけれど、今の私は少しは当時のあなたに足りなかったものをもてるようになったでしょうか?私からあなたへ何か言うとするならば「いろいろあったし、全てが良い思い出と語れるほど年月も重ねていないけれどそんなに悪いものでもなかったよ」といったところでしょうか。よく頑張ったねといつかあなたに誉めてもらえるそんな自分になりたいと思います。

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